「明るい希望で歩んでいける年に」 天皇陛下が新年のメッセージ

多田晃子
【動画】新年を迎える天皇ご一家の様子=宮内庁提供

 天皇陛下は新年の感想を宮内庁を通して発表した。2023年の自然災害や物価の上昇などを挙げ、困難を抱える人々を案じる一方、助けを必要とする人々のために取り組む人も多いことを心強く思い、支援の輪の広がりを願った。そして「新しい年が、我が国と世界の人々にとって、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈ります」とした。

 陛下は、世界各地で戦争や紛争により多数の命が失われていることに「心が痛みます」とし、「平和な世界を築くために、お互いの理解に努め、協力していくことの大切さを改めて感じています」とつづった。そして今年も、人々が互いを思いやりながら支え合うことを願うとした。

 陛下は1日早朝から皇居内で「四方拝の儀」などに臨む。天皇、皇后両陛下は同日、皇居・宮殿で開かれる「新年祝賀の儀」で、皇族方や三権の長らから祝賀を受ける。コロナ禍の状況を鑑みた両陛下の考えから、女性皇族はティアラの着用を3年連続で控えていたが、24年は4年ぶりに着用する。両陛下の長女愛子さまが新年祝賀の儀で着用するのは初めて。

 2日には皇居で新年一般参賀があり、両陛下のほか、上皇ご夫妻を始め皇族方が宮殿・長和殿のベランダに立つ。事前申し込みは不要で、全5回のうち、上皇ご夫妻は午前中の3回に出席。常陸宮ご夫妻と三笠宮妃百合子さまは初回のみ出席する。(多田晃子)…

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