第5回ただの斜面、軍用地なら評価額600倍 そして増える短冊状の土地

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 沖縄本島中南部の北谷町は西海岸のリゾート地として人気が高い。町の人口も約2万9千人と、本土復帰前の3倍近くに増えてにぎわう。一方、この町は別の顔もある。米軍基地が集まる町だ。基地が四つあり、約14平方キロメートルの町面積の半分以上を占める。

 基地の一つ「キャンプ桑江」は町の中心部にあり、町役場と接している。米軍で働く人や家族のための学校や病院があり、住宅はゆったりした敷地に立つ。基地の外に密集して立つ町民の家とは対照的だ。

 その基地の上にかかる一般道の橋から見下ろして、男性(47)がため息をついた。基地の土地(軍用地)約1500平方メートルを父が持っているという。

賃借料は斜面でも平らでも同じ

 「雑木林の斜面と平らな土地…

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