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　9月上旬の台風13号の影響で大多喜―上総中野間（10・9キロ）の運休が続いていたいすみ鉄道は25日、始発から全線で運行を再開した。

　被害の大きかった千葉県大多喜町の西畑―上総中野間の線路脇であった復旧セレモニーでは、古竹孝一社長が「年内復旧に向かって、現場や地域の皆さんに大変お世話になった」とあいさつ。参加者らは現場を通る列車を見守った。

　同鉄道は9月8日、台風13号による大雨のため全線（26・8キロ）で運休した。線路下の土砂の流出や倒木が発生し、大原―大多喜間は同月13日に運転を再開したが、大多喜―上総中野間は復旧工事が続けられてきた。

　いすみ鉄道は、今回の全線での運行再開を記念し、数量限定で記念ステッカーを配布するほか、来年1月8日まで、一部列車で記念ヘッドマークを掲げる。

　また同鉄道は1月6日から、台風被災前に急行として走行していた旧国鉄型車両「キハ52　125」を、被災前同様に毎週土曜日に運行する。（中野渉）