増える社会保険料 「自営業者にない不公平な負担」に身構える企業

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 厚生年金など企業の社会保険料の負担が増えている。保険料の滞納が続いて資産が差し押さえられた企業は今年度上半期で過去最高となり、関連する倒産も急増している。コロナ禍の影響を引きずる中、負担に苦しむ企業が目立つ。

 保険料を集めるのは日本年金機構年金記録問題などで廃止された旧社会保険庁を引き継いで2010年に発足した。

 保険料率でみると、厚生年金は労使折半で給料の18・3%を負担し、09年の約15・7%から3ポイント近く上がった。厚生年金を負担する企業はさらに、児童手当の財源として「子ども・子育て拠出金」(0・36%)を全額負担しており、この割合も同0・23ポイント上がった。

 中小企業の加入が多い公的医療保険協会けんぽは10%前後、介護保険も1・82%といずれも労使折半で負担している。

「課せられた職務を粛々と進めるが・・・」

 同機構が集める保険料は厚生…

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