ビッグモーターへの「甘いささやき」なかった 三井住友海上が報告書

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多鹿ちなみ
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 中古車販売大手ビッグモーター(BM)による保険金の不正請求問題で、三井住友海上火災保険は1日、社外調査委員会による報告書を公表した。同社がBMとの関係を優先し、不正問題の追及を弱める「甘いささやき」をBMにしたのかどうかが注目されていたが、そうした事実は「認められなかった」とした。

 この問題では、損保の中でBMと最も関係が深かった損害保険ジャパンの対応が大きな焦点になっている。損保大手3社は昨年6月、BMが保険金を過大請求しているとの情報を得て、自動車保険の契約者が事故を起こした際に行っていたBMへの事故車の修理の取り次ぎを停止。だが、その翌月、損保ジャパンだけが取り次ぎを再開した。金融庁はこれを強く問題視している。

 損保関係者によると、損保ジャパンは金融庁に対し、再開判断の背景の一つに三井住友海上の存在があったと説明。三井住友海上がBMに「問題の早期幕引きを希望している」といった「甘いささやき」をしたことで、対抗意識や危機感が強まり、取引再開に傾いたことを示唆していた。

 BMが事故車の紹介数に応じ…

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ビッグモーター問題

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