県の港、特定重要拠点候補に 防衛強化目的、国と協議へ

多知川節子
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 政府が防衛力強化を目的に、自衛隊や海上保安庁などの利用を想定して指定する「特定重要拠点空港・港湾」(仮称)の候補地に、香川県の港湾施設が挙がっていると、池田豊人知事が20日の定例知事会見で明らかにした。

 知事によると、10月23日に内閣官房や防衛省などの職員が県庁を訪れ、候補自治体に対する説明があった。具体的な港湾名は出なかったという。県管理の中で大規模な高松港を念頭においているとみられる。

 特定重要拠点は有事に備え、平時から自衛隊や海上保安庁の艦船が訓練などで利用する想定。民生利用との「デュアルユース」を前提に、必要な施設整備をし、円滑に利用するための枠組みを管理者の自治体などと協議するとしている。

 知事は「具体の提案があれば制度の内容を確認し、できる協力をしていく。民間利用が阻害されないことを確認し、県民の不安がなくなるよう国には説明を求めていく」と話した。

 防衛省によると、関係自治体の理解を得て、年度内をめどに選定するという。(多知川節子)

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