刺し身しょうゆ×キャラメル みたらし団子のよう?ネットで売り切れ

高田純一
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 島根県浜田市民に愛されてきた刺し身しょうゆを使ったソフトキャラメル「さしみ醬油(しょうゆ)キャラメル」が誕生した。市観光協会が商品開発を企画し、11月から販売中だ。みたらし団子のような風味が癖になるという。「浜田の新たな名物にしたい」と期待した通り、ネット通販では売り切れ中だ。

 同市下府町のしょうゆ醸造会社「ふじもと醬油」が手がける刺し身しょうゆは、コクと甘みが強いのが特徴で、とろりとしている。刺し身を何度も食べたくなる「魔法のようなしょうゆ」として地元になじみがある。

 市をPRする新商品の企画を考えていた市観光協会は、刺し身しょうゆとキャラメルを組み合わせたら新たな甘みを生むのではと、2年前に開発に取り組み始めた。ソフトキャンディーの「ハイチュウ」(森永製菓)をヒントにしたという。

 製造は島根県大田市の土産卸業の森田製菓に依頼。しょうゆとキャラメルの配合を変えながら試作を重ねた。市観光協会の中山良一事務局長は出来上がった商品に、「キャラメルの甘さのなかに、刺し身しょうゆの存在感がしっかり出ている」と自信を持つ。

 ふじもと醬油は1927年創業。3代目の藤本太郎社長(67)はしょうゆの提供の依頼を受けた時、「これまでポン酢に加工したことはあったが、まさかキャラメルにできるわけがない。(考えが)甘いと思った。でもキャラメルはうちのしょうゆの濃さを十分に引き出してくれた」。

 一袋13~14粒入りで、292円(税込み)。島根県西部を中心に山口、広島両県の観光施設や道の駅、スーパーなどで販売中。浜田市観光協会のオンラインショップでは売り切れ中で、再入荷は来年2月ごろの予定だという。問い合わせは、市観光協会(0855・24・1085)へ。

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この記事を書いた人
高田純一
浜田支局長
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街ダネ、地域発の話題です。