歌える喜び曲に乗せ、全日本合唱コンへ 名古屋大コール・グランツェ

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浦島千佳
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 25、26の両日、新潟市のりゅーとぴあで開かれる第76回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の大学職場一般部門で、愛知県内から大学ユースの部に中部支部代表として出場する混声合唱団名古屋大学コール・グランツェを紹介する。

互いの歌声、聴き合える距離で

 名古屋市中区の市音楽プラザで今月上旬、学生たちが練習に励んでいた。異なるパートを担当する人と隣同士に並んだり、全員で円になったり。頻繁に立ち位置を変え、互いの歌声に耳を澄ませながらハーモニーを響かせる。団長の後藤駿介さん(3年)は「聴き合うのが今年度の練習テーマ」と話す。

 これまでは新型コロナウイルス感染症対策で全員マスクをつけ、さらに互いに距離を保って練習していた。今年3月にマスクの着用が個人判断に委ねられ、5月に新型コロナが感染症法上の5類に移行したことなどから、感染対策を取り続けつつも、互いの歌声が聞こえる距離で練習ができるようになった。マスクを外して歌うときの口の開き方や舌の使い方といった細部に気を配った練習にも、力を入れているという。

 「練習の幅が広がっている」と笑顔を見せるのは、学生指揮者の野田那桜(なお)さん(3年)だ。

 中学1年で合唱を始め、高校でも打ち込んだ。ところが、高3の2020年、集大成となるはずだった高校最後の合唱コンクールが新型コロナの影響で中止に。「不完全燃焼のまま終わってしまった」

 名大に進学した当初、歌を続…

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