得意な英語力を生かすために選んだのは、捜査の現場だった。
大阪府警教養課の後藤はなさん(40)。英語の通訳として初めて担当したのは、身元の分からない遺体を扱う変死事案だった。
署の担当者と組み、関係者に遺体の状況を説明する。
「腐敗しています」と相手に英語で伝えなければならない。
「単語も文法も、選び方によって相手の人生を左右するかもしれない」
頭に浮かんだのは「rotten」。直訳では「腐った」で、間違いではない。
先輩は「damaged」を…
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