堅守にほころび、来春への課題に 耐久は高校野球近畿大会4強で散る

岡田健
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(3日、秋季近畿地区高校野球大会準決勝、京都外大西1―0耐久)

 チームの快進撃を支えてきた守備にほころびが出た。

 六回、耐久の守り。相手先頭打者の打席で悪送球が出て無死二塁に。犠打で1死三塁となり、適時三塁打を浴びた。唯一の失点が決勝点となった。

 井原正善監督は「守備がしっかりしないと失点につながる」と六回を悔やんだ。ただ、マウンドにいた冷水(しみず)孝輔投手(2年)は「自分が失策をカバーできるほどのいい投球をしないといけなかったです」。

 ここまで守備が助けてくれていたことを、エースは自覚していた。来春の選抜大会出場をグッと引き寄せた須磨翔風(兵庫2位)との準々決勝。10安打されながら1失点で完投できた。内野陣が3併殺でピンチの芽を摘んでくれた。

 この日は惜敗したが、40年ぶり出場の近畿大会で堂々のベスト4だ。

 「打撃も守備も冬場にもっと精度を上げたいと思います」と二塁手の赤山侑斗主将(2年)。1905年創部の伝統ある県立校が初めて立つことが有力となっている甲子園で、さらに見違えた野球を披露したい。部員19人は夢の舞台で躍動する自分たちの姿を具体的に思い浮かべながら、これから冬の鍛錬に挑む。岡田健

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