パラ陸上・中西麻耶さんが「プロ活動終了」投稿 「引退の可能性」も

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倉富竜太
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 パラリンピックの陸上競技に4大会連続で出場した中西麻耶さん(38)=大分県由布市出身=が、SNSで「プロ活動を終了する」と発表した。これからパリパラリンピックに向け大切な時期を迎えることもあり、関係者に困惑が広がっている。

 中西さんは10月末、SNSで、「私は30日の(鹿児島県で開催された)全国障害者スポーツ大会にてプロ活動を終了することとなりました。次の人生を歩んでいきたいと思います」と発表。「今までのような『競技生活絶対』というような生き方は非常に難しいと思います」とした。

 理由については、担当マネジャーが姿を消したなどとし、そのうえで「身体的限界よりも先に心が限界を迎えるとは私も思っていなかった結果ではありますが、これ以上の無理は危険だと判断致しました」と記した。

 今後の競技については「資金が許す限り無理のない範囲で競技は続けます」とし、「どこかでお会いできたらまだ頑張れているんだと温かい目で見届けて頂けると幸いです」とつづった。

 中西さんは21歳のとき、仕事中の事故で右ひざから下を切断した。その後、パラ陸上の短距離や走り幅跳びで活躍し、パラリンピックには2008年の北京から4大会連続で出場。今年7月の世界選手権では、女子走り幅跳びのT64クラスで5メートル38を記録して3位となり、パリパラリンピックの日本の出場枠を獲得した。

パリパラも「流動的」 取材に回答

 中西さんとスポンサー契約を結ぶ阪急交通の担当者も、突然の発表に困惑しているという。

 「年内の契約になっているが…

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