PTAの「動員」やめた地域の祭り 中学生がスタッフ務め増した活気

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小林未来
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 スタッフは、保護者の負担感が強いPTAの「動員」をやめ、代わりに中学生ボランティアを募集――。さいたま市南区で20年以上続く地域のお祭りで、昨年からこんな改革が始まった。今年は会場案内や機材運びなどに約80人の中学生が参加した。

 今月7日にあった「南区ふるさとふれあいフェア」。地元企業・団体による屋台の出店などがあり、約3万5千人が来場した。

 ステージでは、ダンスグループや地元学校の吹奏楽部の公演が行われた。そばでイスや機材を整理していたのは、中学生のボランティア。白幡中3年の永渕愛莉珠さん(15)は「去年は吹奏楽部でステージで演奏する側だった。普段は地域との関わりがないので、今年は運営側で参加したいと思った」といい、「活動は楽しい」と笑顔をみせた。

 他にも来場者の会場案内やアンケートへの協力の呼びかけ、アトラクションの運営手伝いなどに中学生たちが活躍していた。

 しかし、かつてスタッフは大人ばかりだった。

PTAから約50人「動員」 義務感で参加

 この祭りは今年で21回目(…

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    氏岡真弓
    (朝日新聞編集委員=教育、子ども)
    2023年10月29日8時54分 投稿
    【視点】

    【三方良し!】 >「保護者負担の軽減」とともに「コロナ禍で地域行事が減り校外活動の場が少なくなった中学生に、親や先生以外の大人と接する機会を作りたいという思いもあった」 >参加者にはボランティア活動証明書が発行され、在学中の活動実績とし

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