アト秒の光が照らす世界 村山斉さんが語るノーベル物理学賞の意義

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東山正宜 米田悠一郎 福地慶太郎 竹野内崇宏
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 スウェーデン王立科学アカデミーは3日、今年のノーベル物理学賞を、アト秒物理学に関する研究で、米オハイオ州立大のピエール・アゴスティーニ氏、独マックス・プランク量子光学研究所のフェレンツ・クラウス氏、スウェーデン・ルンド大のアンヌ・ルイリエ氏に贈ると発表した。

 今年のノーベル物理学賞に決まったアト秒の意義について、東京大カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉・特別教授はこう話す。

 「暗いディスコでストロボをパッパッパッパと照らすと、踊っている人がまるでロボットのように止まって見えますよね。ストロボを照らす時間が短ければ短いほど、細かな動きまで見ることができる。アト秒の光が実現したことで、電子の動きまで観察できるようになってきた」

 以前の光はフェムト秒(1千…

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