米、韓国に戦闘機F35の売却決定 最大25機 「自衛能力高める」

ワシントン=清宮涼
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 米政府は13日、韓国へのステルス戦闘機F35の売却を承認し、米議会に通知した。最大25機を売却する。

 米政府によると、F35と関連装備の費用は約50億6千万ドル(約7400億円)。米国防総省傘下の国防安全保障協力局は声明で「韓国の運用可能な航空機の在庫を増やし、空対空、空対地の自衛能力を高める」と説明した。「地域の基本的な軍事バランスを変えるものではない」とも述べた。ロッキード・マーチン社によると、韓国はすでにF35Aを40機導入している。

 ロシアのウクライナ侵攻が続く中、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が13日、ロシア極東の宇宙基地で会談し、軍事協力を深める姿勢を示したばかり。米側はロシアと北朝鮮の接近に警戒感を強めている。8月には、米ワシントン郊外の大統領専用山荘「キャンプデービッド」で日米韓首脳会談を開き、3カ国の安全保障協力の強化で合意した。米国は今後、韓国との安全保障面などでの協力を深め、北朝鮮への圧力を強めるとみられる。(ワシントン=清宮涼

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