南アフリカのパンドール外相は23日、ヨハネスブルクで開かれている新興5カ国(BRICS)首脳会議で「我々は、BRICSへの加盟を望む国を検討するためのガイドライン、原則、手順を定める文書を採択した」と明らかにした。外務省が運営するラジオで語った。パンドール氏は詳細については明らかにせず、24日の閉幕前に首脳たちによって発表される見通しだと説明した。
23日の会議では、ロシアのプーチン大統領がオンライン演説し、「我々の戦略的な統合方針は、世界の多数派の期待に応えるものだ。平等、協力支援、互いの利益の尊重の原則で、世界や地域の切実な問題の解決に取り組む」と訴えた。ウクライナ侵攻から1年半。激しく対立する米欧を批判して侵攻を正当化し、自国が属するBRICSの理念こそが多数派だと強調した。
侵攻をめぐり国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているプーチン氏は対面では出席せず、オンラインでの参加となった。プーチン氏は、「ウクライナ危機を招いたのは、覇権を維持したい一部の国々の欲望だった。ウクライナにおける我々の行動は、西側諸国が(ウクライナ東部)ドンバス(地方)の人々に対して始めた戦争に終止符を打つためだ」などと持論を展開し、軍事侵攻を改めて正当化した。
プーチン氏は会議初日の22…
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- 【視点】
詳細は待つしかないが、この拡大は注視に値する。第一に、加盟申請の長い列は、BRICSというフォーラムに魅力を感じる国々がいること、第二に、そのことでフォーラム自体の価値が増して見えること、最後にその裏返しで、(旧)先進国フォーラムが色あせ
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