香港政府、福島含む10都県の水産物を禁輸 処理水放出に「無責任」
香港政府は22日、東京電力福島第一原発の処理水の放出が始まる24日から、福島など10都県の水産物を禁輸にすると発表した。「香港の食の安全と市民の健康を守る予防的措置」と説明し、生鮮品に加え、冷凍や乾物など全ての加工品を対象にするとしている。
記者会見した謝展寰・環境生態局長は「日本政府と大規模な放出がもたらす安全性の確保について話し合ってきたが、『良い回答』が示されなかった」と語った。禁輸対象は福島のほか、東京、千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉の10都県。中国本土がすでに実施している規制にあわせた。
農林水産省によると、香港は日本産の農林水産物・食品の輸入で2020年まで16年連続で1位だった。昨年は中国に次ぐ2位で、輸入総額は真珠やホタテ、ナマコなど、2086億円に上った。日本に親近感を抱く市民が多く、日本料理店は2千店近くを数える。
ただ、香港政府は、日本政府…
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- 【視点】
まだ香港にいた時代、バイトで通訳として働いて作った人脈を活かして、東北(主に青森)から香港の高級料理店へ1日直送可能な仕組みを作っていた。八戸で生〆したヒラメ1尾単位で入れて、日本と比べてかなり高くなっても売れ行きに困らなかった。それだけ香
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