ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)の首脳会議が22~24日、南アのヨハネスブルクで開かれる。ウクライナ侵攻1年半と重なる時期に、オンライン参加するロシアのプーチン大統領は何を語るのか。加盟国拡大やアフリカとの関係も議題になる予定で、中ロが狙う「米欧への対抗軸」としての性格を強めるのかどうかも焦点だ。
今回、5カ国首脳のうちプーチン氏だけが対面参加を見送った。ウクライナ侵攻をめぐり国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ており、ICC加盟国の南アで逮捕される恐れを回避したとみられる。
ロシアのペスコフ大統領報道官は3日、「プーチン大統領がオンライン参加し、ラブロフ外相が現地で作業をする。だからロシアは完全参加だと考えている」と、ロシアの首脳が対面で参加しない影響を否定し、中国などとBRICSを主導してきた自負を示した。
BRICSは世界人口の約4割、世界の国内総生産(GDP)の約26%を占める。ウクライナ侵攻で米欧と対立し、厳しい制裁を科されたロシアは、その存在を米欧への対抗軸にしたい考えだ。
ロシアは侵攻の背景に、米欧…
【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら
ウクライナ情勢 最新ニュース
ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]