燃える草原の一本道を突き抜けた マウイ滞在の日本人学生が見た火災

有料記事

米ハワイ島=東山正宜
[PR]

 米ハワイ島のハワイ大ヒロ校に通う大学3年生宮川晃至(こうじ)さん(27)が、研究のために滞在していたマウイ島で草原の火災に遭遇し、自動車の後席から燃え上がる草原の写真を撮影した。「一本道を進んでいたら、数百メートルにわたって草むらが燃えていた。熱で顔が熱くなり、焦げ臭いにおいが車内に充満した。もうちょっと遅かったら本当に危なかった」と振り返った。

 マウイ島では、激しい被害が出た島西部のラハイナだけでなく、島中部のキヘイなど複数の場所で火事があった。

 宮川さんは、6月からマウイ島で天文学のインターンに参加していた。「思えばそこから2カ月間、雨がほとんど降っていなかった。傘がなくても大丈夫な雨が2、3回あったくらい。普段住んでいるヒロと違って、空気がカラカラに乾いていた」

 成果発表のシンポジウムが8月9日にキヘイで予定されており、前日に会場入りして準備し、別の街の宿泊施設に戻ろうとしたときだった。

 マウイ島出身の大学生の車に…

この記事は有料記事です。残り370文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

ハワイ・マウイ島の山火事

ハワイ・マウイ島の山火事

米ハワイ州マウイ島の山火事は、過去100年間で最多の死者数に。ニュース特集はこちらへ[もっと見る]