大阪万博の自前パビリオン、建設業者決定は6カ国のみ 大半未定

有料記事近づく 大阪・関西万博

吉田貴司 岡純太郎 箱谷真司
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 2025年大阪・関西万博でパビリオンを自前で設計・建設する60カ国のうち、建設事業者が決まったのは6カ国にとどまることが関係者への取材で分かった。資材費高騰や人手不足の影響で、ゼネコンとの契約が進まない状況が続いている。

 万博に参加表明しているのは153カ国・地域。関係者によると、うち60カ国が自前の「タイプA」のパビリオンを建てる予定だ。北欧5カ国は共同で建設するため、施設数は56となる。

 建設事業者が決まったと日本国際博覧会協会(万博協会)が把握している国は米国、カナダオーストラリアシンガポールベルギー、オマーンの6カ国。5カ国が建設事業者と「交渉中」で、19カ国が「事業者選定中」、5カ国が「予算承認待ち」「政府承認待ち」としている。

 万博協会は7日、建設業者など向けの説明会を大阪市内で開き、このような各国の進捗(しんちょく)状況などを説明した。

 タイプAの建設に必要な大阪…

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    中島隆
    (朝日新聞編集委員=中小企業の応援団長)
    2023年8月9日1時40分 投稿
    【視点】

    出ました、「国家の威信をかけて」。万博で威信をかける必要はないと思います。威信をかけるなら、核廃止とか、戦争をやめさせるとか、ではないでしょうか。市民生活を守り、すべての人が幸せになることに威信をかけてください。

    …続きを読む