6月の求人倍率は1.30倍、2カ月連続で低下 失業率は2.5%

田幸香純
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 厚生労働省が1日発表した6月の有効求人倍率季節調整値)は1・30倍で、前月より0・01ポイント下がった。悪化は2カ月連続。企業の求人数はほぼ横ばいだったのに対し、求職者が増えたため。同省によると、物価高で生活が厳しいことから、中高年で給料の高い仕事に転職しようとしたり、年金だけでは足りずに仕事を探し始めたりする動きがあるという。

 有効求人倍率は求職者1人あたり求人が何件あるかを示す。6月は有効求人数が前月比で0・05%減った。一方、有効求職者数は0・6%増え、特に45歳以上で増加が目立ったという。

 求人倍率はコロナ禍で2020年夏に1・04倍まで低下。その後昨年12月には1・36倍まで回復したが、今年に入ってから低下傾向が続いている。

 また、総務省が同日発表した完全失業率(同)は2・5%で、前月から0・1ポイント低下した。改善は2カ月ぶり。田幸香純

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