【栃木】宇都宮市で2月、バイクを運転中に乗用車に追突され死亡した会社員佐々木一匡さん（当時63）の遺族らが18日、自動車運転死傷処罰法違反（過失運転致死）の罪で起訴された被告の男について、量刑の重い危険運転致死罪に訴因変更するよう宇都宮地検に求める署名活動を市内で行った。

　事故は2月14日夜、同市下栗町の新4号国道で起きた。足利市のアルバイトの男（20）は時速160キロ以上で佐々木さんに追突した。遺族や弁護士によると、仲間のバイクと暴走していたことも警察の捜査で判明したという。

　遺族は5月、危険運転致死罪への訴因変更と、仲間と暴走した道路交通法違反（共同危険行為の禁止）での追起訴を地検に要請。オンライン署名サイト（Change.org）でも賛同の署名を集めてきた。

　この日は遺族や友人ら25人が街頭に立った。佐々木さんは芳賀町の本田技術研究所に勤務するエンジニアだった。一緒に車の設計に関わった同僚も加わった。妻の多恵子さん（58）は「多くの署名をいただき、力づけられた」と話した。署名への問い合わせはメール（sasaki.kz0214@gmail.com）で。（高橋淳）