「お姉さん」が救ってくれた北京五輪 河辺愛菜の夢は「次も出たい」

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坂上武司
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 18歳のフィギュアスケーター河辺愛菜はこの春、愛知・中京大中京高を卒業し、中京大に進学した。

 同じ高校から仲良しの松生理乃、横井きな結(ゆ)も一緒に進学。大学では、スポーツ科学部競技スポーツ科学科で学ぶことになる。楽しみな大学生活のスタートだ。

 「大学生になっても変わらず頑張っていきますが、学校が大変になってくると思うので、(スケートと大学の)両方がおろそかにならないように。授業で学んだことを競技に生かしていけるように、勉強も頑張ります」

 河辺はそう語ってくれた。

 思えば高校2年から3年にかけて、ジェットコースターのように駆け抜けた競技生活だった。

 17歳だった高校2年。日本女子シングル3選手のうち最年少で、昨年2月の北京五輪に出場した。

 そのシーズン、2021年11月のNHK杯で、国際スケート連盟(ISU)公認大会では日本女子6人目となるトリプルアクセル(3回転半)ジャンプに成功。

 続く同年12月の全日本選手権で3位に入り、彗星(すいせい)のごとくトップスケーターの仲間入りを果たし、五輪代表の座をつかんだ。「シンデレラストーリー」だった。

 だが、北京五輪は独特の緊張感にのまれたのか、精彩を欠いた。

 ショートプログラム(SP)は15位、フリーは23位。総合23位に終わった。

 五輪後に行われた世界選手権も総合15位。

 当時の話を聞くと、「良い経験になりました。もう一度五輪に出たいと思いました」と河辺は答えてくれる。だが、実は苦しんでいたこともある。

 利用しているSNSに、匿名…

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