中国の警察、ウイグル族のスマホを監視 「コーラン保存で尋問も」

有料記事

奥寺淳
[PR]

 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は4日、中国西部・新疆ウイグル自治区の警察が情報技術を駆使して、少数民族ウイグル族スマートフォンを大規模に監視してきた、とする報告書を公表した。イスラム教の聖典コーランのアプリをダウンロードしただけでも、尋問される可能性があるとしている。

 HRWは新疆の当局が収集していたとみられるシステム上のデータを入手。このうち、2017年から9カ月間の約5万件にわたるデータを分析したという。

 その結果、新疆の警察が区都ウルムチで独自の監視アプリ「浄網衛士(Jingwang Weishi)」を使い、約120万台の携帯電話に保存されていた1100万件近くの情報を収集していたことが確認されたという。

 浄網衛士は17年ごろ、地元政府が市民に、スマホにインストールするよう指導してきたアプリ。市民が閲覧した文章や写真などを、警察が自動的に把握できるようになっていたとみられる。

他人を傷つける意図なくても…

 収集されたうちの1千ファイ…

この記事は有料記事です。残り1181文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら