「自民分裂」だった江東区長選 制した新顔と衆院議員の握手の意味
4月23日投票の東京都江東区長選は自民党内が分裂する激しい選挙戦となった。次の衆院選に向けて当面、禍根が残りそうだ。
「非常に厳しい選挙戦だった。政党や支援団体もない中、400回近く街頭に立ち区民の声を政策に反映した」。1日に初登庁し、就任の記者会見に臨んだ新区長の木村弥生氏(57)はそう振り返った。
木村氏は、地元選出の自民衆院議員を父に持ち、自身も比例北関東ブロックと同近畿ブロック選出で2021年まで衆院議員を務めた。区長選では、その頃の縁から、ともに自民衆院議員の野田聖子氏や稲田朋美氏の応援を受けた。
一方、争った山崎一輝氏(50)は選挙直前に死去した山崎孝明前区長の長男で、父の後継となるべく自民都議からの転身をめざした。自民の推薦を受けたのは山崎氏。党本部の茂木敏充幹事長や党都連の萩生田光一会長、菅義偉前首相らが応援に駆けつけた。
江東区長選で動向が注目された存在、それが「柿沢党」とも呼ばれる柿沢未途衆院議員の支援者らでした。
動向が注目されたのが、衆院…
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- 【視点】
木村やよいさんが、区長なら江東区を変えてくれる、私たちの声に耳を傾けてくれる、勝因は自民党事情だけでなく、木村さんの政治姿勢にもあったはずです。こどもまんなか江東区を、マニフェストの筆頭に掲げ、女性や子ども、高齢者、障害を持つ方など声もあげ
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統一地方選挙・衆参補選2023年
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