指導者による体罰や暴言をなくすため、日本バレーボール協会が3月、「暴力撤廃アクション」を始めた。なぜバレー界は暴力や暴言が多いのか。なぜアクションを起こしたのか。どんな反響があったのか。バレーやビーチバレーの選手だった川合俊一会長に聞いた。
協会が発信したメッセージは、「それって、指導ですか? 暴力ですか?」。暴力ではなくても、厳しい指導を「未暴力」と名付け、「絶対に見過ごせない」と訴えている。
「体罰や暴言はやめようなんていうのは当たり前の話です。今さら、暴力をやめようって言ったら笑われます。だから、暴力をやめようと言うのはやめようと。殴りはしないけれど、暴言を吐く、暴力の手前の『未暴力』があります。それに気付いていない指導者や、慣れてしまって『あり』と思っている選手がいるかもしれない。もう一回立ち返って、みんなで考えようということです」
「今、ガンガン指導するよりも、選手に考えさせながら、話し合いながらの指導がいいと言われています。ビーチバレーはそういう風潮がある。選手とコーチの上下関係がない。昔のように、『先生、お願いします』という風潮をなくしていきたい」
さっそく、効果が出ているという。
「小さいものから大きいもの…