あしかがフラワーパーク、名物の「大藤」がすでに三分咲き
フジの花の名所として全国的に知られるあしかがフラワーパーク(栃木県足利市迫間町)で、名物の樹齢約160年の「大藤」が三分咲きになり、多くの観覧客でにぎわい始めた。
今年の大藤の開花は5日。2021年と並んで最速タイだ。1、2月の気温が高く、3月も穏やかな陽気だったため、花芽が伸びるのが早かったという。
例年は4月末ごろが見ごろの時期だが、「来週には見ごろを迎え、ゴールデンウィーク前の25日か26日ごろが最盛期になりそうです」と、園でフジを担当している後藤大晴さんは話す。
早々の開花を受け、園は「ふじのはな物語~大藤まつり2023~」の開催を3日繰り上げ、12日から始めた。夜間のライトアップは15日から5月14日まで。
◇
車を利用する来場者が多いあしかがフラワーパーク周辺では、毎年渋滞が起きている。園には約6千台分の駐車場があるが、最寄りの北関東道佐野田沼インターチェンジ(IC)、出流原スマートIC、足利ICからのアクセス路が、片側1車線の県道桐生・岩舟線(旧国道50号)と県道佐野・太田線しかなく、停滞してしまうのが原因だ。
JR両毛線には「あしかがフラワーパーク駅」がある。足利、佐野両市は少し離れた駐車場に車をとめ、両毛線に乗って園に行く「パーク・アンド・トレインライド」を推奨している。
足利市はJR足利駅周辺に12カ所計約600台分、佐野市はJR佐野駅近くの佐野市久保町駐車場に約200台分を用意している。
両市には、史跡足利学校や佐野プレミアム・アウトレット、佐野ラーメンの店があり、両市とも「この機会に市街地でも楽しんで欲しい」と話している。