【詳報】自民、衆参補選4勝1敗 維新の地方議員は600人超に

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 統一地方選の後半戦にあたる市区町村長・議会議員の選挙と、衆参補欠選挙が23日、投開票されます。地方自治や国政の担い手を、有権者はどう選択したのか。開票速報や各地の動きをタイムラインでお伝えします。

■■■4月24日■■■

03:45

元ユーチューバー、へずまりゅう氏が落選

 東京都豊島区議選(定数36)で、無所属新顔の元ユーチューバー、へずまりゅう氏(31)が落選した。

 へずまりゅう氏は今回の選挙で、「高齢者に厳しい社会へ」などと書かれた選挙ポスターを掲示していた。

 ユーチューバーとして活動していたが、2021年に旧NHK党から参院山口選挙区の補欠選挙に立候補し、落選した。

01:50

東京都渋谷区議選、宏洋氏が落選 父は大川隆法氏、教団を脱退

 東京都渋谷区議選(定数34)で、諸派新顔の宏洋(ひろし)氏(34)が落選した。

 宏洋氏は宗教法人「幸福の科学」の創始者で、今年3月に死去した大川隆法さんの長男。教団を脱退し、現在は「カルト宗教から国民を守る党」代表を務める。

 関係者によると、「父親と同じ姓を使いたくない」として、活動名義は「宏洋」で通しているという。

01:45

目黒区議選、大津氏が落選 政治家女子48党、神奈川知事選でも落選

 東京都目黒区議選(定数36)で、政治家女子48党(旧NHK党)の新顔で、建築デザイナーの大津綾香氏(30)が落選した。

 大津氏は9日投開票だった神奈川県知事選に立候補したが、落選した。

 その後、16日告示の目黒区議選に立候補し、教育費支援や保育施設の拡充などを訴えていた。

 かつてNHKの「週刊こどもニュース」に子役として出演した経験から、政治に関心を持つようになったという。「女性の政治参加のハードルを下げたい」と主張していた。

01:30

東京都港区議選、斎木氏が初当選 ゲイの当事者

 東京都港区議選(定数34)で、諸派新顔の斎木陽平氏(31)が初当選した。

 斎木氏はゲイの当事者であることを公表している。慶応大学在学中にAO・推薦入試に特化した塾を作ったことで知られる。

 昨年夏の参院選東京選挙区に立候補したが、落選した。

01:00

維新、目標の「地方議員600人以上」達成する見通し

 日本維新の会は統一地方選後半戦でも議席を伸ばし、目標に掲げた「地方議員600人以上」を達成する見通しとなった。馬場伸幸代表は実現できなければ辞任する意向を示していた。全国政党化を目指す維新にとって大きな弾みとなりそうだ。

 前半戦の道府県議選では本拠地・大阪以外の神奈川や福岡で初めて議席を獲得するなど伸長。朝日新聞の集計によると、一般市議選などが行われた後半戦でも勢いをみせ、地域政党大阪維新の会」の獲得議席と、今回の統一地方選で選挙がなかった非改選議席も合わせると、600議席を超えた。

 「600」は選挙前の約1・5倍にあたる。馬場氏は今年2月の党大会で「地方議員が増えれば、党の足腰が強くなる」と強調。自身の進退をかけることで党内の引き締めを図っていた。

00:50

自民・茂木氏「前向きな評価をいただいた」

 衆参5補選で自民党の4勝1敗が確実となった24日未明、自民党の茂木敏充幹事長は記者団に対し、「国民の皆さんから(岸田文雄)政権に対して前向きな評価をいただいた」と話した。

 補選は岸田政権の「中間評価」とも位置づけられるだけに、茂木氏は「与党が上を行くのか野党が上を行くのかということで注目されたと思うので、4勝までできたというのは非常に大きい」と強調。「今後、日本が直面する内外の諸課題にしっかりと対応することで国民の期待に応えていきたい」と述べた。

 一方、自民公認候補が敗れた衆院和歌山1区については「個々の選挙区の結果は、今後よく分析をしてみたい」と述べるにとどめた。

00:40

自民、衆参補選で4勝1敗 岸田政権の解散戦略に影響も

 23日投開票の衆参5補選で、自民党の4勝1敗が確実となった。

 補選前に自民が議席を持っていたのは、衆院の千葉5区、山口2、4区。岸田文雄首相は現有議席を念頭に「まずは3勝」を最低ラインとし、組織票を固めるなどして積み増しを狙った。

 補選は、2021年10月の発足から1年半が経った岸田政権の「中間評価」にも位置づけられている。選挙結果は、与野党の対決法案が控える後半国会への対応に加え、衆院解散・総選挙を見据えた政権の戦略にも影響を与えそうだ。

00:35

衆院千葉5区、自民・英利氏が当選確実

 衆院千葉5区補欠選挙は、自民党の新顔で元国連職員の英利アルフィヤ氏(34)=公明推薦=が当選を確実にした。補選は、政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で略式起訴された薗浦健太郎前衆院議員=自民党を離党=の辞職に伴うもの。「政治とカネ」の問題が争点の一つだった。

 千葉5区は、東京への通勤・通学圏である市川市の一部と浦安市からなり、多くの浮動票がある都市型の選挙区。自民は岸田文雄首相や、薗浦氏が所属していた麻生派を率いる麻生太郎副総裁ら党幹部が次々と選挙区入りし、「政治とカネ」の問題などを追及する野党の攻勢をしのいだ。

 野党第1党の立憲民主党は野党候補の一本化を模索したが実現せず、立憲、日本維新の会、国民民主、共産などが候補を擁立した。「非自民」の票が分散し、野党側は「政治とカネ」問題などへの批判を議席獲得につなげることができなかった。

00:30

参院大分で初当選の自民・白坂氏「胸がいっぱいです」

 参院選大分選挙区の補欠選挙で初当選を決めた自民党公認の新顔で飲食店経営の白坂亜紀氏(56)=公明推薦=は、当選確実の一報を受けた後、支援者らが待つホテルに駆けつけた。涙を流しながら「胸がいっぱいです。まったくの新人を応援してくださった故郷、大分のみなさま、ありがとうございます」と感謝を述べ、「全身全霊で、大分のため、日本のために働かせてください」と話した。

00:30

立憲・岡田氏「候補一本化できなかった点に尽きる」

 立憲民主党の岡田克也幹事長は、衆院千葉5区補選で公認候補の落選が確実になったことを受け、党本部での記者会見で「野党側が(候補者一本化の)調整ができなかった、その一点に尽きる。非常に残念。これを一つの教訓にしなければいけない」と語った。

 同補選では、野党第1党の立憲民主党は野党候補の一本化を模索したが実現せず、立憲、日本維新の会、国民民主、共産などが候補を擁立。「非自民」の票が分散し、議席獲得につなげることができなかった。

 政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で略式起訴された薗浦健太郎前衆院議員=自民党を離党=の辞職に伴う補選で、「政治とカネ」の問題が争点の一つだった。

00:25

参院大分、自民・白坂氏が当選確実

 参院大分選挙区の補欠選挙は、自民党の新顔で飲食店経営の白坂亜紀氏(56)=公明推薦=が当選を確実にした。補選は、大分県知事選(9日投開票)に立候補した野党系無所属議員の辞職に伴うもの。立憲民主党が擁立した吉田忠智氏(67)=共産、社民支持=と一騎打ちの構図で、野党側の「共闘」によって非自民の議席を維持できるか、自民が議席を奪い返せるかが焦点だった。

 自民は「女性票」に照準を定め、小渕優子組織運動本部長ら女性議員が次々と現地入りし、浸透を図った。女性の社会進出や少子化対策の政策を訴えるとともに、安倍晋三元首相の妻・昭恵氏もホテルの集会に駆けつけるなどして、自民支持層の組織固めも狙った。

 野党は衆参5補欠選挙で唯一、事実上の「共闘」を実現。岸田政権への批判票の取り込みを狙うとともに、労働組合などへの組織固めに力を入れた。野党第1党の立憲は、5補選のなかでも大分補選を「必勝区」と位置づけていたが及ばず、今後の共闘に課題を残す結果となった。

00:20

公明・石井氏「与党の勝利と言って良いのでは」

 公明党石井啓一幹事長は党本部で記者団の取材に応じ、衆参5補選で与党候補が4勝1敗の結果となったことについて、「与党としては勝利と言って良いのではないか。今の政権運営に一定の評価をいただいた」と語った。

 公明の5補選への対応をめぐっては、自民候補への推薦が今月に入ってから決定したことに「遅い」との批判が出ていた。この点について問われた石井氏は「補欠選挙の対応はいろんなケースがある。今回しっかりと推薦を全部の選挙区でできたということで、私どもも勝利に貢献できたのではないか」と語った。

00:10

東京都北区長選、山田氏が初当選 同区で初の女性区長

 全国の区市長で最高齢となる88歳で6選をめざす現職と、新顔の女性候補3人が争った東京都北区長選は、元都議で無所属の山田加奈子氏(51)=自民、維新、公明推薦=が初当選した。同区では初の女性区長となる。

 山田氏は自民党で区議を4期、都議を2期務めた。今回は3党から推薦を受け、都内で唯一「自公維」の共闘が実現。20年間続いた「花川区政」からの脱却を訴え、「子育てへの支援、行政サービスの改革をやるには新しいリーダーが必要」と主張した。

 現職の花川与惣太(よそうた)氏(88)は自民、公明から推薦を受けられず、街頭では「実績や能力で評価してほしい」と訴えた。告示直前に立候補をやめたアイドルグループ「光GENJI」元メンバーの大沢樹生氏から支援を受けた。

00:05

高松市長選、大西氏が5選

 8年ぶりの選挙戦となった高松市長選は、無所属現職の大西秀人氏(63)=自民、公明推薦=が、無所属新顔で元自動車販売会社長の灘波博司氏(63)を破り、5選を決めた。

 大西氏は総務省出身の元官僚で、2007年に無投票で初当選。11年と19年も無投票で当選し、自身にとって15年以来2度目の選挙戦だった。4期16年の実績を強調した上で、コロナ禍で傷ついた社会経済の活性化や「住みやすく、働きやすく、子育てしやすい街づくり」を掲げて支持を訴えた。連合香川からも推薦を受け、組織戦を展開した。

■■■4月23日■■■

23:40

スーパークレイジー君が初当選確実に 宮崎市議選

 宮崎市議選で、新顔のスーパ…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年4月23日20時5分 投稿
    【視点】

    午後8時に投票箱の蓋が閉まり、さあ報道各社の開票速報という微妙なタイミングで、政治記者かつ衆院千葉5区補選の有権者として一点だけ。この補選は、前回の衆院選で当選した自民党の中堅議員が、法律に反して政治資金収入を少なく報告していたことが発覚し

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2023年4月23日20時23分 投稿
    【解説】

    《20時すぎ時点のコメント》タイムラインですので、コメントも随時ということにしたいと思います。まず、衆参補選の出口調査記事が順次配信されているのですが、かなり驚きました。衆院山口2区、衆院千葉5区、衆院和歌山1区、参院大分でそれぞれ自民が接

    …続きを読む
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