できないことを、いかにやるか 甲子園で春夏連覇した興南の教え

有料記事高校野球メソッド

構成・木村健一

 2010年に甲子園で春夏連覇を達成した興南(沖縄)の我喜屋優監督(72)は雨の日、雨がっぱや長靴で練習させる。夏の甲子園で2連覇した駒大苫小牧(北海道)が始めた雪上練習も、我喜屋監督のアイデアだ。

 どうしたら、逆境を乗り越えられるのか。

 「雨が降っているから、雪が積もっているから、練習できない」。野球では、こんな言い訳が多くなります。

 でも、ゴルフは雨の日もお金を払ってプレーするし、サッカーやラグビーは雨や雪でも試合をします。

「仕方がない」を「仕方はある」に

 「仕方がない」を「仕方はある」に変えなければいけません。できないことをいかにやるかを考えていくと、工夫や知恵、気づきが生まれてきます。

 北海道にいた時、駒大苫小牧の香田誉士史(よしふみ)監督(当時)に外で練習できない冬の乗り越え方について、相談されました。

 私は大昭和製紙北海道の選手…

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