【アーカイブ】(おやじのせなか)坂本美雨さん 「一流目指せ」に反発も

有料記事おやじのせなか

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【2008年6月1日朝刊34面】

 面と向かえば「お父さん」ですが、第三者がいるときは、私も「教授」とニックネームを使います。ものごころついたときから、両親の仕事を邪魔しちゃいけないという意識があった。父は全然、家にいなかったけれど、「家にいてよ」という気持ちより、「どこかで、かっこいいコンサートをやってくれ」と。

 親子の会話は、ほとんどメールです。12歳ぐらいから、ずっと。頻繁な時期は毎日1通。シンプルで短く、業務連絡のような感じ。18歳か19歳のころ、珍しく自分の哲学や、子どもに教えなくちゃいけないことをつづったメールが来ました。「何をやってもいいが、一流になれ」と書いてあった。反発しました。「世に出るとか、売れるとかで判断されたくない」って。

 同じころにもう一通。「僕が…

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