冷静沈着、99球で完封 光のエース升田「真っすぐで押していった」

安藤嘉浩
[PR]

(22日、第95回記念選抜高校野球大会2回戦、光2-0彦根総合)

 目線の高さのストレートを面白いように振らせた。

 「真っすぐがよかったので押していきました」

 光のエース右腕、升田早人は冷静に振り返る。散発3安打、11奪三振。わずか99球で彦根総合を完封した。

 立ち上がり。1番打者に高めに浮いたスライダーをとらえられ、いい当たりの中飛になった。すると、2番打者には全球ストレート勝負。空振り三振に切った。「指のかかりがよかった。打者のスイングも見ながら判断しました」

 小学時代から投手としてストレートにこだわってきた。セットポジションからノーワインドアップにフォームを変えたのも、球速を増すためだ。ネットなどで研究も欠かさない。スピンがかかった直球を投げるコツは「ボールを遠くで離すというより、下にたたき付けるイメージです」。

 3三振を喫した彦根総合の森田櫂は「ベルトの高さを意識したのに、高めを振ってしまった」。宮崎裕也監督も「2ストライクからファウルで粘るうちの持ち味が出せなかった」と脱帽した。

 チームの甲子園初勝利に「うれしいですが、課題も出た。次に向けて、しっかり修正したい」と語った升田。主将としてのコメントも冷静だった。(安藤嘉浩)

     ◇

 ○宮秋孝史監督(光) 母校を率いて甲子園初勝利に導く。「野球部の歴史に新たなページができた。先輩方や地域の方々にいい報告ができる」

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら