ドイツ「エホバの証人」施設銃撃、元信者が発砲後に自殺 死者8人に

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ベルリン=野島淳
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 ドイツ北部ハンブルク市にある宗教団体「エホバの証人」の施設で9日夜にあった発砲事件で、市当局は10日、「犯人を含む計8人が死亡した」と発表した。犠牲者には妊婦のおなかの胎児も含まれ、8人が重軽傷を負った。容疑者はドイツ人の元信者の男(35)で、犯行後、現場で自殺したという。

 市当局の発表や公共放送ARDなどによると、施設内では9日午後7時ごろから30人以上が集まり、催しを開いていた。午後9時ごろ、男が窓から侵入し、人びとに向けて銃を100発以上発射した。通報を受けた警察官が駆けつけたところ、男は自殺したという。胎児以外の犠牲者は33~60歳で、男性4人、女性2人だった。

 警察発表によると、男は1年半ほど前にエホバの証人から脱会した。教団との関係は悪かったとみられ、単独犯とみて動機を調べている。男はスポーツ射撃の免許を持ち、合法的に銃を所持していた。男が過去に過激派とみなされた記録はなかったという。

 ハンブルク市のグローテ内相…

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