「言葉の多様性、心豊かに」消えゆく方言をデータ化、チワン族の学者

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堀内京子
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 カミサンタチノ ケンカチュー コツバ ハナシマシューカ(神様たちの けんかという ことを 話しましょうか)

 約40年前にカセットテープに録音された各地の方言に耳を澄ませ、カタカナで書き起こされた方言テキストや、標準語訳と照合し、コンピューター上で文節ごとに対応させていく。方言の復興や、研究などに活用してもらうために、消えゆく方言をデータベース化する事業の一翼を担うのが、国立国語研究所の非常勤研究員、黄海萍さん(37)だ。

 扱うのは1977~85年に文化庁が「各地方言収集緊急調査」事業で録音した、47都道府県の200地点あまりの方言。計約4千時間分の録音とテキストは、実際の生活で使われた話し言葉を伝える貴重な資料だ。

 単にデータを対応させるだけ…

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