わいろは純金の小判、京都市元局長に有罪判決 40万円の小判は没収

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河原田慎一
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 民間保育園の園長から純金小判などを受け取ったとして収賄罪に問われた京都市子ども若者はぐくみ局元局長久保敦被告(60)の判決が28日、京都地裁であった。増田啓祐裁判長は「市の保育行政に対する社会の信頼を大きく損なう悪質な犯行だ」として、懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)の有罪判決を言い渡した。小判(約40万円相当)の没収と追徴金約45万円も命じた。

 判決によると、久保被告は2019年~20年、京都市左京区の当時の保育園長(86)=贈賄罪で有罪判決が確定=から、補助金や監査などで有利な取り計らいをして欲しいという趣旨を知りながら、小判と腕時計を受け取った。

 公判で弁護側は、収賄については争わなかったが、わいろの趣旨を具体的に認識していなかったことや、小判を警察に提出したのは自首に当たると主張し、刑を軽くするよう求めた。

 判決は「園長は補助金の要望を繰り返しており、具体的に特定して認識していたとまでは言えないが、わいろの趣旨を認識していたのは明らか」と判断。自首も「自らすすんで申告したとは言えない」と述べ、弁護側の主張を退けた。

 その上で「市の保育行政のト…

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