半導体産業、日台相互に投資を 台湾から見える米中対立

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聞き手・吉岡桂子
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 台湾は日本にとって輸入・輸出額ともに世界の国・地域で4番目のパートナーです。1人当たりGDPは日本とほぼ同じ水準で、アジアの重要な経済体でもあります。米中対立を背景に、台湾が世界的な競争力を持つ半導体産業が戦略物資と位置づけられ、安全保障の大きな争点にもなっています。

 台湾経済が映す中国、米国、そして日本の姿とは――。アジア経済研究所で台湾を中心とする東アジアの産業発展を追ってきた川上桃子さんに聞きました。

 ――台湾は中国経済にとって、どんな存在でしょうか。

 台湾は中国で起きている変化をいち早く感知しうる場所です。中国が改革開放に踏み出した1980年代、香港に続いて台湾の製造業が入っていきました。天安門事件(89年)があっても、その動きはやみませんでした。

■台湾に見せる中国の本当の「…

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