リオのカーニバル、盛り上がり最高潮 3年ぶり路上イベントも復活

リオデジャネイロ=軽部理人
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 南米ブラジルのリオデジャネイロで19日夜、恒例のカーニバルに名門サンバチームが出場し、盛り上がりが最高潮を迎えた。参加した出演者は笑顔で踊ったり歌ったりして得点を競った。今年は、新型コロナウイルスの影響で中止されていた路上カーニバル「ブロッコ」も3年ぶりに復活。リオの街中がお祭り気分に浸っている。

 名門サンバチームは2日間にわたり、6組ずつが出場。各チームが1時間かけて、全長700メートルのサンバ会場「サンボドロモ」を行進する。7年前からカーニバルに参加するリリアン・モレイラさん(34)は「カーニバルは自分の情熱。パンデミックにも負けずに踊れることをうれしく思う」と話した。

 一方、リオ市内の至る所ではこの数日間、450を超えるブロッコが開かれた。サンバ会場の大規模なパレードとは違い、仮装した市民らが路上や公園に集まり、音楽に合わせて体を揺らしたり、談笑しながらビールを飲んだりするイベントだ。パレードと同じぐらいの人気を誇り、ブロッコ目当てに訪れる観光客も多い。新型コロナの影響で2年連続中止になっていたが、今年は全面的に復活した。

 18日午前中に開かれたブロッコ「ボラ・プレタ」で友人らと海兵の衣装を着ていたジュリア・サルジニアさん(28)は「ブロッコに参加できて、ようやく『自由』を感じることができる。嫌なことを全て忘れられるから」と笑顔を見せた。

 リオ市などによると、カーニバル期間中は約500万人の観光客を見込み、経済効果は4・5億レアル(約120億円)に及ぶとしている。

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この記事を書いた人
軽部理人
国際報道部記者|内勤・業務担当
専門・関心分野
中南米の全分野、米国政治や外交、社会