自民県議が政活費を二重計上か 経費42万円、報告書に同じ領収書が

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贄川俊
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 自民党の永瀬秀樹埼玉県議(川口市選出)が2019、20年分の政治資金として計上した42万円分の経費について、政務活動費(政活費)として県からも同額を受け取っていたことが朝日新聞の調査でわかった。二つの報告書に同じ領収書のコピーを添付していた。二重計上は、政治資金の虚偽報告か、政活費の架空請求にあたる可能性がある。

 永瀬氏は取材に、事務所を通じて1月27日付で「政治資金は法令に従い適正に処理、その収支を報告しているところです」とのみ回答し、詳細については説明していない。一方で、30日に県選管へ政治資金収支報告書の訂正を申請した。

 二重計上と見られる支出は、永瀬氏の資金管理団体「明日の川口を考える会」の政治資金収支報告書と、自民党県議団の政務活動費の収支報告書の調査で明らかになった。

 永瀬氏は政治資金から、19年1月16日に「広報紙ポスティング」として15万7852円、20年1月14日に「広報紙製作費」として13万2千円、3月6日に「広報紙ポスティング」として13万8732円を支出。計42万8584円分の領収書3枚のコピーを付けた政治資金収支報告書を県選挙管理委員会に提出していた。

 一方で、同一とみられる領収書3枚のコピーが、自民党県議団の18、19年度の政活費支出報告書にも添付されていた。県から同額を受け取っていた格好だ。

日付と額面、文字の位置も一致。片方には書き加えたような字が

 領収書はいずれも発行番号が…

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