家でバレーの話はしない 春高Vの古川学園、監督と父がかなえた悲願

有料記事

三井新
[PR]

 24年ぶりに全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)を制した古川学園女子バレー部の応援席に、落ち着かない様子で決勝の様子を見つめる男性がいた。仙台市の岡崎庄蔵さん(83)。宮城県バレーボール協会会長として観戦していただけではない。もう一つの理由があった。

 「何としても今年こそは勝ってほしい。気持ちが落ち着かないです」

 8日の決勝当日、岡崎さんは朝からそわそわしていた。試合が始まると、ジャケットの上に赤いはっぴをはおり、メガホンを使って応援した。

 古川学園は2010年、高校総体や国体で優勝していたが、春高だけはあと一歩で頂点を逃し続けていた。08年から4連続で準優勝、直近3大会も準優勝2回、4強入り1回。

 岡崎さんも宮城二女高(現・仙台二華高)などで長く女子バレーの指導に携わった経験がある。ただ、古川学園の活躍に目が離せずにいたのは、全国制覇への期待が高かったからだけではない。

 試合中、岡崎さんの視線の先…

この記事は有料記事です。残り587文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません