「メディアリテラシー」テーマに本社記者が出張授業 桶川西高校

白銀泰
[PR]

 埼玉県立桶川西高校で18日、「メディアリテラシー」について本社記者から学ぶ出張授業があった。本社と読売新聞社毎日新聞社日本経済新聞社による4社共同の取り組みの一環で、本社が担当する授業は昨年12月の越谷北高校に次いで2回目。

 桶川西では「政治・経済」を選択している3年生の12人が、本社コンテンツ編成本部の原田朱美記者から50分間にわたって話を聴いた。コンテンツ編成本部は、記事や写真などを編集し新聞紙面やウェブサイトに掲載する部署。

 授業は情報リテラシーを学ぶ内容で、社会科を担当する文田達也教諭の助言を受けてつくられたスライドをもとに進められた。

 原田記者は、記事に「情報源」が明示されていることの重要性について「情報源がわかれば記事を読んだ人も事実か事実でないか確認のしようがあるからです」と説明。中国の人口減を報じる18日付朝日新聞朝刊1面記事の情報源について尋ねた。生徒の天野雄斗さんが「中国国家統計局」と正解を答えると、拍手をおくった。

 天野さんは授業終了まぎわ、視野が狭くなりがちなSNS依存の危うさに触れて「どういうツールを使えば視野が広がりますか」と逆質問した。原田記者は「自分の中にないフィルターで集められ、他者がセレクトしたことのわかる、ニュースに触れることをお勧めします」と答えた。(白銀泰)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら