先駆者が見た、かなだい全日本初V 感心した完成度と求めたい「静」

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構成・吉永岳央
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 フィギュアスケートの全日本選手権が閉幕した。

 アイスダンスは、「かなだい」こと村元哉中(かな)、高橋大輔組(関大ク)がリズムダンス(RD)、フリーとも1位の完勝で初優勝を飾った。

 高橋はシングル時代と合わせて、史上初の2種目制覇となった。

 5連覇をめざした小松原美里、尊組(倉敷ク)はRD、フリーとも2位で総合2位だった。

 全日本選手権のアイスダンスを過去4度制し、2006年トリノ五輪で日本勢史上最高タイの15位に食い込んだ第一人者、木戸章之さんは今回の全日本をどう見たのか――。

木戸章之の目

 「11月のNHK杯に比べて、すごく完成度を上げてきたな」というのが村元、高橋組の第一印象です。

 NHK杯の時は、2人の間が「少しグラグラしているかな」と感じました。けど、今回は2人がそろっていて、以前よりずっと形が合っていました。おそらく、相当な量の滑り込みをしてきたんだと思います。

 加えて、見せ場をつくるのが相変わらず抜群にうまい。

 もっと上をめざせるカップルであることは間違いありません。だから、もっと求めたくなる。

 あえて注文をつけるなら、もう少しメリハリがほしいというところでしょう。

 彼らはすごく動けるんです…

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