タリバンが女性の大学通学を停止 さらに抑圧、教育機会は小学校のみ

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ニューデリー=石原孝
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 アフガニスタンを統治するイスラム主義勢力タリバンの暫定政権は20日、女性が大学に通うことを停止するとの通知を出した。中高生年代の女子生徒の通学禁止に加えて女性への抑圧が進むことになり、国際社会から批判を浴びそうだ。

 暫定政権の高等教育省が出した通知書には、全ての公立・私立の大学や専門学校において、「次の通知があるまで女性への教育は停止される」と記載し、即日の実施を命じている。

 タリバンは1996年から2001年の旧政権時代に、極端なイスラム法の解釈で女子教育や女性の就労を厳しく制限。その後、欧米や日本の支援を受けて成立した政権で女性の教育や社会進出が進んだ。

 昨年8月に権力を握り返したタリバンは、中高生年代の少女の通学を1年以上にわたって禁止する一方で、小学校や大学の再開は認めてきた。

 ただ、共学だったカブール大…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2022年12月22日9時0分 投稿
    【視点】

    女子の中学校、高校が閉鎖されてから460日。今度は大学。この日が来るのが予想できていたとは言え、ショックと怒りで震えます。 タリバンは2021年8月に権力を掌握した際には、女子の教育を認めると話していたのに、結局彼ら(の権力の中枢にい

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