不登校の小中学生は昨年度、全国で24万人を超え、過去最多を更新した。そんな中、自分の分身としてロボットを教室に置き、遠くの自宅から授業に「参加」する子も出始めた。自身も不登校を経験し、不登校の子や障がいがあって教室へ行けない人たちのために、分身ロボット「OriHime」を開発したロボット研究者の吉藤オリィさんに、開発までの道のりと、子どもたちに伝えたいことを聞いた。
後半では、先生との出会いや教師だった父、挑戦させてくれた母についても語っていただきました。ロボットで何をめざすのか。子どもたちへのメッセージも。
「OriHime」は、孤独の解消をめざしています。
私自身、幼いころから体が弱くて学校も休みがちでした。集団行動も苦手で、教室でじっと座っていられなかった。一番前の席で、折り紙を折っている間はおとなしい。そうしていないと教室から飛び出してしまうので、小学校低学年から担任とは別の先生がついていました。
4年生の時、心の支えだった祖父が病で亡くなって大きなショックを受けた上、5年生になって検査入院したことを機に、ほぼ不登校になりました。
「居場所がないなら作ればいい」 先生から学んだ
1年生の時の担任がいい先生…
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