「コスタリカがドイツ助けた」と独メディア 決勝T進出に希望膨らむ

森保ジャパン

ベルリン=野島淳
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 サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の2戦目で27日、日本がコスタリカに敗れたことで、初戦で日本に敗れて沈滞ムードが漂っていたドイツが息を吹き返した。スペイン戦も何とか引き分けに持ち込み、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。

 ドイツのキーパーのマヌエル・ノイアーはスペイン戦後、ドイツメディアに「大切なのは私たちがまだ生きているということだ。次にすべてをつぎ込みたい」と語った。

 ドイツにとって、スペインとの試合前に日本がコスタリカに敗れたことは励みになったに違いない。

 日本対コスタリカの試合を中継したドイツ公共放送ZDFの番組では試合終了後、スタジオの観客から大きな拍手が湧いた。大衆紙ビルト(電子版)は「ドイツにとってこれ以上のことはなかった」と報じた。

 フランクフルター・アルゲマイネ紙(同)は「突然、ドイツのチャンスがまた大きくなった」と報じた。「コスタリカが日本に驚くべき勝利を収めた。鎌田や遠藤らのチームは長い時間、攻撃で当たり障りがないままだった」とした。

 南ドイツ新聞(同)も「コスタリカがドイツを助けた」との見出しで報じた。「素早いボール奪取とカウンターアタックに頼ったドイツ戦とは異なり、今回はテンポの良さが鎌田らを苦しめた。足元のボールを使って何をするのか、あまり考えられていないようだった」と評した。

 スペイン戦を引き分けたドイツは決勝トーナメント進出に向け、残るコスタリカ戦に勝つことが条件になる。日本がスペインに負けるか、引き分ければその可能性がある。(ベルリン=野島淳

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