ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ヘルソン州をめぐり、現地の親ロシア派幹部キリル・ストレムソフ氏は3日、ロシアメディアに対し、ロシア軍が州都ヘルソン市があるドニプロ川西岸を出て「東岸へ去る可能性が高い」と述べた。ヘルソン州の奪還に向け攻勢を強めるウクライナ側は「偽装の可能性がある」とみて警戒する。
ストレムソフ氏はSNSで、ロシア軍がヘルソン市から撤退する可能性に触れ「できる限り多くの市民の命を守るためだ」と投稿した。その上で、ヘルソン市に残る全住民に移動するよう呼びかけた。親ロシア派は10月下旬の1週間で、7万人の西岸住民を東岸の支配地に移動させている。
ウクライナ軍南部作戦管区のフメニュク広報官は3日、「撤退したと見せかけて、ロシア軍は市街戦の準備をしている」と述べ、偽装の可能性を指摘した。テレビのニュースでの発言をロイター通信が報じた。
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