ウクライナ兵107人捕虜交換で帰還 合計で1千人超がロシア側から

ウクライナ情勢

坂本進
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 ロシアのウクライナ侵攻後、ロシア側に拘束されていたウクライナ兵107人が3日、捕虜交換でウクライナ側に戻ってきた。ウクライナ大統領府のイエルマーク長官がSNSで明らかにした。ウクライナ国防省や地元メディアによると、これまでに1千人を超えるウクライナ兵がロシア側から戻ってきた。

 イエルマーク氏によると、今回戻ってきた107人のうち74人は南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」でロシア軍に抗戦した。多くは負傷しており、手足を切断されたり、銃撃を受けたりした人もいるという。

 ゼレンスキー大統領は3日のビデオ演説で「107人の家族が再会できることを心からうれしく思う。ロシア側に拘束されているすべてのウクライナ人を必ず帰す」と語った。

 ウクライナ国防省のマリャル次官は10月27日、ロシアの全面侵攻が始まって以来、捕虜交換により同日時点で計978人のウクライナ兵らがロシア側から戻ってきたと記者会見で発表。「捕虜に対して暴行、拷問、食事や医療を与えないなどの(捕虜の人道的な扱いを定めた)ジュネーブ条約違反を確認した」と述べていた。坂本進

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