盛り土規制条例違反の疑いで初摘発 熱海の土石流事故受け7月施行

小山裕一
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 静岡県知事富士宮市長の許可を得ないで市内の山林に盛り土をしたとして、県警は21日、残土処分会社社長の加藤肇容疑者(55)=伊東市岡=ら3人を県盛り土規制条例違反と市土砂埋め立て等規制条例違反の疑いで逮捕し、発表した。県条例は同県熱海市土石流災害を受けて7月に施行されたもので、初めての摘発という。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 発表によると、3人は2018年4月~今年7月、富士宮市内野の山林で、県や富士宮市の許可なく盛り土をした疑いがある。

 県警によると、盛り土は少なくとも山林の4900平方メートルに土砂1万立方メートルが積まれていた。5月にのり面が崩落し、6月に富士宮市が、7月に県がそれぞれ条例に基づき盛り土をしないように中止命令を出したが従わなかったという。

 県条例は、盛り土の規制や監視を強化するため、盛り土を知事の許可制とし、罰則を強化。罰則は地方自治法上限の懲役2年以下または罰金100万円以下に引き上げた。

 ほかに逮捕されたのは、ともに残土処分業の高橋信行(62)=静岡市清水区八木間町=、下山優一(27)=富士市浅間上町=の両容疑者。(小山裕一)

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