【アーカイブ】羽生結弦がボードに書いた希望 ソチ五輪前、仙台のリンクを訪れ

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後藤太輔 吉永岳央
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【2014年2月16日朝刊】

羽生、金色の勇気 震災で折れた心、支えられて再起

 第8日の14日、フィギュアスケート男子で羽生結弦(19)=ANA=が、日本勢に今大会初の金メダルをもたらした。冬季五輪の日本勢では、2006年トリノ大会フィギュアスケート女子の荒川静香以来で、通算10個目となった。町田樹(関大)は5位、高橋大輔(関大大学院)は6位だった。

 羽生結弦には、こだわりがあった。「4回転サルコーに挑む」。それは、このジャンプが東日本大震災後の希望だったからだ。成功の確率は低かったが、フリーの最初に組み込んだ。

 2011年3月11日。羽生は生まれ育った仙台市での練習中、突然の揺れに襲われた。避難所で家族4人雑魚寝し、暗闇で余震と寒さに震えた。「そろそろ練習しなきゃね」。10日ほど経って母にそっと背中を押された。かつてのコーチを頼って横浜市へ。仙台を離れる時、涙が流れた。

 仙台を震度6強の余震が襲っ…

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