国内初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が開幕して半年。1試合平均の入場者数は目標の5千人に遠く及ばない。苦戦は予想していたのか。プロ化の時期は妥当だったのか。リーグトップの岡島喜久子チェア(63)に聞いた。(金島淑華)
見切り発車にも見えるけれど…
家族連れや中高の女子サッカー選手たちの笑顔であふれる観客席――。描いた青写真とは違う現実に直面している。
11クラブで争うWEリーグの1試合平均入場者数は、10節終了時点(全22節)で1715人にとどまる。「コロナ下で『試合を見にきて』とは言えない」ともどかしさを口にする。
「あるクラブは数万枚のチラシを小学校に配布しようとしたら、教育委員会に断られてしまった。サッカーをしている女子中高生にも観戦してほしいけれど、呼びかけづらい。無料招待を断念したケースもあります」
ただ、アマチュアの「なでしこリーグ」が国内最高峰だった2019年は1340人だった。コロナ下という事情を差し引いても、「5千人」は高すぎるハードルではないのか。
そう尋ねると、「すぐに達成できると見越して設定した目標ではありません。興行として成功するために掲げなければならないライン」と正直な答えが返ってきた。
見切り発車に見えるが、そう…
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