ドライブ・マイ・カーがアカデミー国際長編映画賞 作品賞などは逃す

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ロサンゼルス=五十嵐大介
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 第94回米アカデミー賞が27日夕(日本時間28日午前)発表され、濱口竜介監督(43)の「ドライブ・マイ・カー」が、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)を受賞した。同賞の日本作品としての受賞は、2009年の「おくりびと」(滝田洋二郎監督)以来2作目。

 濱口監督は俳優陣の名前を挙げながら「おめでとうございます」「皆さん、とりました」とオスカー像を握りながら話した。

 「ドライブ・マイ・カー」は、村上春樹さんの短編小説を原作に、喪失と再生を描いた物語で、西島秀俊さん、三浦透子さん、霧島れいかさん、岡田将生さんらが出演。アカデミー賞の前哨戦とされる今年のゴールデングローブ賞で、日本映画として62年ぶりに非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞したほか、昨年のカンヌ国際映画祭でも濱口監督らが日本作品として初めて脚本賞を受賞した。

 「ドライブ・マイ・カー」は、最高栄誉の作品、監督、脚色の3部門でもノミネートされていたが、受賞はならなかった。日本作品の候補入りは、作品、脚色賞は初、監督賞は黒澤明監督の「乱」に続いて36年ぶり3人目で、いずれも初の受賞を狙っていた。

 作品賞はシアン・ヘダー監督…

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    プチ鹿島
    (時事芸人)
    2022年3月28日14時17分 投稿
    【視点】

    「作品賞などは逃す」という見出しは余計ではないでしょうか。国際長編映画賞について味わうだけで十分です。 さて作品賞の「コーダ あいのうた」(シアン・ヘダー監督)は面白くて2回観ました。そこで感じたのは手話についてです。 パンフレ

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