24日の日豪戦はテレビ中継なし スポーツバー、飲食店はどう対応?

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弓長理佳 江戸川夏樹 赤田康和
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 サッカー日本代表は24日夜、ワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア最終予選でオーストラリアと対戦する。日本にとっては、勝てば7大会連続7回目の出場が決まる重要な試合だ。だが、テレビの地上波での放映はなく、有料のスポーツ動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」が中継するだけだ。スポーツバーなどでみんなで応援することは可能なのか。

 テレビ朝日は、今回の予選ではホームの5試合のみを放送し、アウェーの試合の放送は断念した。

 2006年ドイツ大会のアジア最終予選以降、前回ロシア大会まで、最終予選をホームもアウェーも独占して地上波で放送してきたが、今回は見送った。他のテレビ局も放送しないため、今回の最終予選のアウェー戦は国内の地上波での放送はない。

 テレビ朝日は01年からアジアサッカー連盟(AFC)と契約を結び、W杯最終予選を含むAFC主催大会などの放映権を獲得・放送してきたが、契約は20年で終了している。

 今回、ホーム戦のみとした背景にあるのは、放映権料の高騰だという。

 テレビ朝日の早河洋社長は昨年9月の記者会見で、「01年からの契約は、最初が8年でその後は4年ごとの更新だったが、契約更改のたびに放映権料がはね上がる」と明らかにし、「放映権料と制作費、それによって得られる収益を勘案すると、大幅な赤字が想定されるためにアウェーについては獲得を回避した」と説明した。

 日本代表が出場を決めた過去の予選の視聴率をみると、1997年11月のイラン戦が47.9%で、2017年の豪州戦は24.2%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった。

 DAZNは24日の試合について、午後5時半から配信を始める。ゲストには元日本代表監督の岡田武史氏や元日本代表の内田篤人氏を招くという。

これまで、店内で日本代表の試合の中継を流してきたスポーツバーや飲食店は、今夜の試合にどう対応するのか。店内での視聴と著作権法との関係は…。キックオフを前に取材しました。

 DAZNと契約しているスポーツバーなどは、中継の映像を店内に流すことができるのか。

 著作権法23条2項は、テレ…

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