「人道回廊」が機能するか 民間人への攻撃認めないロシアに実効性は

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モスクワ=石橋亮介 中川仁樹
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 ロシアとウクライナの代表団による2回目の停戦協議が3日開かれ、戦闘地域から民間人を避難させる「人道回廊」を設置することで合意した。だが、攻撃の即時停止を求めるウクライナに対し、ロシアは協議中も攻勢を強めた。回廊を設置する時期は決まっておらず、どこまで機能するかも見通せない状況だ。

 協議はベラルーシ西部のポーランド国境近くで開かれ、約3時間続いた。終了後の両代表団の説明によると、市民の避難のための回廊の設置のほか、戦闘が特に激しい地域に医薬品や食料を届けることでも一致したという。

 協議では、次回も「可能な限り近く」開くことでも合意。ドイツ政府によると、ロシアのプーチン大統領は4日、ショルツ独首相と電話会談し、「次回の協議を今週末に予定している」と伝えた。

 「人道回廊」とは、戦争や紛争に巻き込まれた民間人を避難させるための経路だ。一時的に周辺への攻撃停止で合意する必要がある。ウクライナ代表団のポドリャク大統領府長官顧問は「避難の際、回廊近くで一時的な戦闘の停止が実現する可能性がある」と期待を示したが、詳細の言及はなかった。即時停戦については、「大変残念ながら、我々が期待していた結果は得られなかった」とした。

 一方、ロシア代表団を率いる…

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